
【新シリーズ 第9回】肘・手首が痛くなる人のスイングに共通する「力の入り方」
2025年12月09日 09:59
【新シリーズ 第9回】
肘・手首が痛くなる人のスイングに共通する「力の入り方」
〜なぜ叩くほど痛くなるのか?〜
「強く振るほど、肘や手首がズキッと痛む」
「ナイスショットのあとに、手首が不安になる」
「痛いけど、叩かないと飛ばない気がする…」
こんなお悩みのある方、
その痛み、叩き方ではなく力の入り方が原因かもしれません。
■ 肘・手首は「パワーを出す場所」ではありません
ゴルフの力の流れは、本来こうです。
足 → 股関節 → 体幹 → 胸 → 腕 → クラブ
ところが、肘や手首が痛くなる人は、
足が使えていない
股関節が回っていない
胸が十分に動いていない
この状態のまま、
腕と手首だけでクラブを叩きにいくクセがついています。
これが、
✅ ゴルフ肘
✅ 手首の痛み
✅ 指の違和感
につながっていきます。
■ 叩くほど痛くなる人の「共通する力の入り方」
次のような力の入り方、思い当たりませんか?
✔ インパクトで「ギュッ」と強く握る
✔ 当てにいく瞬間に前腕がガチガチに固まる
✔ フォローで腕が止まってしまう
✔ フィニッシュ前に力が抜ける
✔ クラブを振るより叩く意識が強い
これらはすべて、
クラブのスピードを腕力で作ろうとしているサインです。
■ なぜ「腕で叩く」と、肘と手首が壊れるのか?
腕と手首は本来、
体から伝わってきた力を最後に受け取る役目です。
ところが、
下半身が使えていない
体の回転が止まっている
胸と股関節が硬い
この状態で腕だけが頑張ると、
👉 体のブレーキ役を肘と手首が全部引き受ける
👉 だから、叩くほど痛くなる
という構造になります。
■ 肘・手首が痛い人に多いスイングの特徴
トップで力みが強い
ダウンスイングで当てにいく意識が強い
フォローが小さく、途中で止まる
フィニッシュで力が抜ける
ナイスショットなのに体はバラバラ
これはすべて、
パワーが「体」ではなく「腕」に集中している状態です。
■ 痛みが出ない人の力の使い方は「軽く・遅く・流れる」
肘や手首を痛めにくい人ほど、
グリップが必要以上に強くない
ダウンスイングで一気に力まない
体の回転のついでにクラブが走る
フォローで自然に力が抜ける
という共通点があります。
これは、
❌「叩いて飛ばす」
✅「体で振って、クラブが走る」
という違いです。
■ 肘・手首を守るために、最初に見直すべき3つ
痛みがある方ほど、まずここを確認してください。
① 足でしっかり踏めているか
② 股関節と胸で体が回っているか
③ インパクト前に腕だけに力が集中していないか
この3つが整うと、
肘と手首は頑張らなくてよくなる状態に変わっていきます。
■ 末広接骨院からの一言
肘や手首の痛みは、
「使いすぎ」よりも
「使い方の順番が崩れている」ことが原因のケースがほとんどです。
当院では、
足・股関節・胸の動き
体の回転の順番
腕と手首に負担が集まる原因
を一つずつ確認しながら、
「痛くならない力の流れ」へと整えていきます。
✅ まとめ
肘・手首が痛くなる人の共通点は、
✅ 腕と手首に力を集めている
✅ 体の回転より「叩く意識」が強い
✅ 下半身の力が使えていない
という 力の入り方の問題 にあります。
叩くほど痛いのは、
あなたが弱いからではなく、
「体の力の使い方」がズレているだけです。
次回予告【第10回】「ゴルファーズボディとは何か?」
〜ケガをせず、長く飛ばし続けられる体の条件〜