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【新シリーズ 第8回】首が回らない人のスイングは必ず「詰まる」

【新シリーズ 第8回】首が回らない人のスイングは必ず「詰まる」

2025年12月04日 09:42

🏌️‍♂️【新シリーズ 第8回】首が回らない人のスイングは必ず「詰まる」

〜首・目線・フィニッシュの深い関係〜


「フィニッシュが小さい」
「最後まで振り切れない」
「インパクトで詰まる感じがする」


こんなお悩みがある方、
原因は腕でも腰でもなく、「首の動き」かもしれません。



首はパワーを出す場所ではありません。

ですが、

👉 スイングを最後まで通すための通路の役割
をしている、とても大切な場所です。

 

■ ゴルフスイングは「下から上」へ流れる動き

これまでのシリーズでお伝えしてきた通り、
体の回転は次の順番でつながっています。


足 → 股関節 → 体幹 → 胸 → 首 → 頭・目線


ところが首が硬いと、


  • 体は回っているのに

  • 頭と目線が途中で止まり

  • 最後の回転だけがブレーキをかけられる

という状態になります。



この結果、


  • フィニッシュが詰まる

  • フォローが小さくなる

  • 打感が薄くなる

  • 肘・肩に負担が集まる

といった不調につながっていきます。

 

■ 首が硬い人に多いスイングの特徴

次のような癖がある方は、首が原因の可能性が高いです。


トップで顔が正面に近いまま
振り向いているつもりでも後ろが見えていない
フィニッシュで頭が止まってしまう
フォローが途中で小さく収まる
肘や肩に引っかかる感じがある


これらはすべて、
首がスイングの「最後の回転」を受け取れていないサインです。

 

■ なぜ首が硬くなりやすいのか?

現代人の首が硬くなりやすい理由は、
ゴルフそのものより
「日常生活の姿勢」 にあります。


  • スマホ・パソコンを長時間見る

  • 猫背・前かがみ姿勢が多い

  • 慢性的な肩こり

  • 呼吸が浅い

  • 運転やデスクワークが長い


こうした生活が続くことで、
首は「回る関節」から「固める関節」に変わってしまいます


その状態のままゴルフをすると、
スイングの出口であるフィニッシュが詰まりやすくなるのです。

 

■ 首が動くようになると、スイングはこう変わります

首の動きが改善すると、


フィニッシュまで自然に振り切れる
フォローが大きくなる
回転の流れがなめらかになる
インパクトが詰まらなくなる
肘や肩への負担が軽くなる

など、


フォームを変えていないのにスイングが変わった

と感じる方がとても多くなります。

 

■ 簡単セルフチェック(首の動き)

ご自宅で簡単にチェックできます。


① 背筋を伸ばして立つ
② 肩は正面に向けたまま
③ 首だけで左右をゆっくり振り向く


このとき、


  • 左右で見える範囲に大きな差がある

  • 後ろが見えにくい

  • 首より先に肩が一緒に動いてしまう

場合は、


👉
首の硬さがスイングの詰まりにつながっている可能性があります。

 

■ 末広接骨院からの一言

当院では、スイングの不調を


  • フォームだけ

  • 筋力だけ

  • 年齢だけ

で判断することはありません。


✅ 足
✅ 股関節
✅ 胸(背中)
✅ 首


という 「回転の通り道」全体 を確認し、
どこで流れが止まっているのかを丁寧に評価します。


特に首は、
調整するとその場で「振り切りやすさ」が変わりやすい部位でもあります。

 

✅ まとめ

スイングが詰まる人の多くは、


  • 首が回らない

  • 目線が途中で止まる

  • 回転の流れがフィニッシュまで届かない

という体の状態になっています。

首は、
スイングの「出口」を完成させる大切な場所


ここが動くようになるだけで、
スイングの詰まり感・窮屈さ・引っかかり感は大きく変わります。

 

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