ゴルフによる手首の痛み
2025年11月02日 23:28
ゴルフによる手首の痛み
〜繰り返しのスイングが生む見えないダメージ〜

ゴルフを楽しむ方に多い悩みのひとつが「手首の痛み」。
特に、練習量が多い方やマット打ちを繰り返す方は要注意です。
手首を痛めやすい原因とは?
ゴルフスイングでは、インパクトの瞬間に
手首にねじれ(回内)・背屈(そる動き)・衝撃(圧縮)が同時にかかります。
このときに起こる主な障害は、以下の3つです👇
✅ ① TFCC損傷(手首の軟骨クッションの損傷)
手首の小指側にある「三角線維軟骨複合体(TFCC)」は、
スイング時の衝撃を吸収するクッションの役割をしています。
しかし、マットを叩いたり(ダフリ)、
強い衝撃を繰り返すことでクッションが裂けるように損傷。
→ 症状:小指側の痛み、回内外(ねじり動作)でのズキッとした痛み、握力低下。
✅ ② 尺側手根伸筋腱炎
手首の小指側を通る「尺側手根伸筋」という腱は、
スイングでクラブを支える重要な筋肉です。
ダウンスイングで手首を強く反らせる癖や、グリップの握りすぎによって
腱鞘が炎症・摩耗を起こします。
→ 症状:手首の外側がズキズキ痛む、力を入れるとパチッと鳴る感覚。
なぜゴルファーに多いのか?
手首の痛みの多くは、体幹や股関節がうまく使えていないことが根本原因です。
本来、スイングの力は「股関節→体幹→腕→クラブ」と伝わるべきですが、
どこかが硬いと、手首がその代わりをしてしまうのです。
結果、スイングごとに手首だけで衝撃を受け続け、
TFCCや腱に負担が蓄積していきます。
予防と改善のポイント
1️⃣ 手首だけでフェースを合わせない
→ 体幹・胸椎・股関節の回旋を意識。
2️⃣ 練習量を段階的に増やす
→ 硬いマットでの連続打ちは控えめに。
3️⃣ グリップをやや太めに
→ 握り込みすぎを防ぎ、振動を吸収しやすくなります。
🏥末広接骨院の専門施術
当院では、ゴルフによる手首の痛みに対して
動作分析(どの局面で負荷がかかっているか)
手技による腱・軟部組織ケア
体幹・股関節の連動改善トレーニング
を行い、再発しないスイング動作づくりをサポートしています。
まとめ
ゴルフの手首痛は「手首の使いすぎ」ではなく、
「体の連動不足」で起こるもの。
痛みを繰り返さないためには、フォームと体の動きの両方を整えることが大切です。