
【第2回】「股関節が使える人」は腰を痛めない!
2025年10月19日 22:24
【第2回】「股関節が使える人」は腰を痛めない!
〜ゴルファーのためのヒップヒンジ習得法〜

ゴルフで腰が痛くなる原因は「股関節が動かないこと」。
この記事では、腰を守るための「ヒップヒンジ」動作を徹底解説。
正しい股関節の使い方を身につけて、スイング軸を安定&飛距離アップを目指しましょう。【末広接骨院】
「腰を回す」スイングが腰痛の原因に?
ゴルフで腰痛に悩む方の多くは、腰でスイングを回しているケースが非常に多いです。
腰椎は本来、回旋できる範囲が5〜10度程度しかないため、
無理に腰でねじると、椎間関節や筋肉に過剰なストレスがかかります。
一方で、プロゴルファーの多くは、
腰を無理に回さず、スイングをしています。
この「股関節主導のスイング」を可能にするのが――
ヒップヒンジという動作です。
ヒップヒンジとは? 〜お尻から動くことで腰を守る〜
ヒップヒンジとは、背中をまっすぐ保ったまま、股関節を軸にして前後に動く動作のこと。
日常動作でいえば、「お辞儀」や「前傾姿勢」のような動きですが、
腰から曲げるのではなく、お尻(股関節)から動くのがポイントです。

ゴルフにおけるヒップヒンジの役割
骨盤の安定 :腰椎の動きを最小限に抑える
体幹との連動 :下半身から上半身へスムーズに力を伝える
スイング再現性 :毎回同じ姿勢を保ちやすくなる
つまり、ヒップヒンジができるようになると、
腰に負担をかけず、強くて安定したスイングが手に入ります。
股関節が硬いとどうなる?
股関節が硬い人は、スイング時に次のような代償動作を起こします。
◎腰を反らしてスイング(S字姿勢)→骨盤の前傾ができず、腰で補う
◎ダウンスイングで腰が突っ込む→股関節の回旋が足りない
◎左右でスイングフォームが違う→片側の股関節が硬い
このように、股関節の動きが制限されると、
「腰で回す」クセが固定化し、腰痛が慢性化していきます。
今日からできる!ヒップヒンジ練習3ステップ
Step1:クラブ1本で「3点チェック」
ゴルフクラブを背中に当て、
頭・背中・お尻の3点が離れないように立ちます。膝を軽く曲げて、お尻をうしろに引きます。
背中が丸まったり、腰が反らないように注意。
👉 この姿勢でお尻を動かせるようになれば、ヒップヒンジの基本動作が完成です。
Step2:壁ヒップヒンジ
壁から10cmほど離れて立ちます。
膝を軽く曲げながら、お尻を後ろに引き、壁にタッチ。
腰を反らさず、太もも裏(ハムストリング)に伸びを感じればOK。
👉 これを1日10回×2セット。
「お尻で動く」感覚を身体に覚えさせましょう。
Step3:ダウンスイングの連動練習
アドレス姿勢をヒップヒンジでつくる。
左右の股関節を交互に引くように、骨盤を小さく回す。
腰ではなく股関節で体が回る感覚を意識。
この練習で、「股関節で回す」スイングが自然に身につきます。
よくある間違いと改善ポイント
腰を反らせすぎる→お腹に軽く力を入れ、肋骨を下げる
太ももの前に力が入る→重心をかかと〜母指球の間に保つ
背中が丸まる→胸を張らずに背骨をまっすぐ意識
ヒップヒンジができるとこう変わる!
✅ 腰へのストレスが減り、疲れにくい
✅ スイングの再現性が安定する
✅ 下半身主導で飛距離が伸びる
まさに、「腰を守りながら飛距離を伸ばす」ための第一歩です。
🏥末広接骨院のゴルフ腰痛ケア
末広接骨院では、ゴルファーのための
「股関節・骨盤・胸椎の動き」分析とトレーニング指導を行っています。
「腰を守りながら飛距離を伸ばしたい」方は、ぜひ一度ご相談ください。
📍半田市・末広接骨院/末広整体ラボ併設
ゴルフ腰痛・姿勢改善の専門院です。
⚫️次回予告
次回【第3回】は――
「みぞおちで回す」だけでスイングが安定する!
〜胸椎の柔軟性が飛距離と腰を救う〜
胸の動きが硬い人ほど腰を痛めやすい理由、
そして“胸椎を動かすストレッチ”を詳しく紹介します。